フィジーク・アリアンテR3レギュラーと同ラージ

姉妹関係にある快適系ロードバイクサドルをふたつ一緒にテストしました。アリアンテとはイタリア語で「グライダー」らしいです。

テスト対象

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右:アリアンテR3・レギュラー 価格税別14650円 重量:公称215g 長さx幅:公称275x143mm

左:アリアンテR3・ラージ 価格税別14650円 重量:公称220g 長さx幅:公称275x152mm

テスト条件

  • 自分青山が普段使っているサドルは、セラSMPドラコン。
  • 二つのサドルをそれぞれ数分程度、インドアトレーナーでテストしてみた「第一印象」です。
  • セッティングは水平も試したものの、結局普段と同じ1~2度前上がりにしてみた。(写真あり)

インプレッション

レギュラー:横断面がまるい。
座骨結節が当たるあたり(サドル後端から8~9cm、色が変わる線より1cmほど後方)の横断面がまるいため、サドルのうえで腰が左右にスイングしてしまいやすい。大昔のセライタリア・ターボシリーズよりもまるいぐらいの印象。この点は良し悪しが分かれ、例えば骨盤の揺動(ロッキング)を抑えられない、抑えたくないという乗り手には乗りやすいサドルということになると思う。

またこの部分前後のサドル正中線部分が尾根となって隆起しているため、その正中線部分の圧力は少しだけ感じた。しかしこれも他社・他モデルのサドルよりはかなりましな部類。

横から見たサドル上縁線が波打っている(鞍型)ため、骨盤底部の丸みにサドルが寄り添うようになり接触面積が前後に広くなる。これは普段使っているSMPドラコンと同じ傾向で、自分にとっては快適。もちろんこの反動として着座位置の前後移動はやや制限を受ける(後部のサポートがしっかりしている)。

 

ラージ:レギュラーとはかなり違ったサドル。
かなり後方に座るとさすがにサドル後部幅が広すぎ、腿の後ろ側にサドル両脇が干渉する感覚が出てくるが、普通に座るぶんにはサドル後部の着座面積が非常に広く、面圧が下がってとても快適。中央部にミゾないし穴がないので正中線部分(尿道部分)の圧力が高くなるかと心配したが、意外にもその傾向はほとんど感じられなかった。これには着座面積の大きさが効いていると思う。

しかもよく見るとサドル正中線部分がかすかに平らになっており(横断面がカマボコ状)、中央部が背びれのような隆起にはなっていない。これが尿道部分の圧力が高くならない理由のもう一つだと思われた。ほかにも樹脂製サドルシェルのこの部分は素材が柔軟性の高いカーボン薄膜に置き換えられており、荷重に応じて多めに変形してくれているとみられる。ただし乗車中に手で触ってみて顕著に感じとれるほどの変形量ではないようだった。

ロングライド後半で脚力に余裕がなくなり、サドルに体重をどっかりと預けざるを得なくなる、そういった状況でもお尻の負担を減らすことができるバランスのよい作りと感じた。メーカーの推奨する体重や体格との相性だけで「食わず嫌い」するのは惜しいサドル。価格および重量のバランスも魅力的。

アリアンテR3ラージ。気に入った。この形状のバーサスXが出たらまた試してみたい。

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(アリアンテR3レギュラー)

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