1-3軽量でシンプルな車体(泥除け・荷台など)

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軽いバイクは絶対的に有利!

ロードバイクの第三の特徴はその軽さと装備のシンプルさです。ハイロードのお客さんがはじめてロードバイクに触れて「すごく軽い」「思っていなかったほど簡単にスピードが出る」と口々に驚きを口にされるのは、なによりもこの軽さによるところが大きいでしょう。

車体の軽さはとくに上り坂での軽快さとして際立って感じられます。またスタートの漕ぎだしやスピードアップの時にも車体が軽いバイクはより軽やかに反応します。この恩恵は初心者からトッププロまで等しく感じることができるもので、プロレーサーの使うバイクは軽量化が極端に推し進められた結果、現在は最低重量の制限が行われるまでになりました(6.8kg。国際自転車競技連盟[UCI]規則1.3.019)。

泥除けやスタンド、荷台といった実用上の装備が一切ないことは重量軽減のためばかりではなく、競技中にこうした付属品で怪我をしないようにという配慮もあります。またレース機材としての自転車の性能を極限まで追求する結果、こうした付属品が構造上取り付けられなくなっているという事情もあります。車体強度が不足するために荷台が取り付けられない例や、走りの俊敏さを優先してタイヤと車体との間隙を限界まで切り詰めた結果泥除けをつける余地がなくなっている例などがそれです。

私たちがロードバイクを使ってサイクリングする際にこういった装備がうまく使えないことは不便な場合もあります。しかしこうした付属品を一切拒絶するシンプルなデザインが、工芸品としてのロードバイクの美しさを際立たせていることもまた真実でしょう。

(続く)

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