2-5)ロードバイク購入は“二人三脚”で – 「アクセル=ブレーキ方式」

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このようにある一人の乗り手にとっての理想のロードバイクを選び出す作業は“守り”と“攻め”、両面の検討が必要です。この“両面作戦”を遂行するうえで最善なのが信頼できるお店でじっくり相談することです。

ロードバイクは専門性の高い商品なのでショップの店員さんとお客さんとでは商品情報に関して圧倒的な格差があるのがふつうです。そのためお客さんは気が引けてしまい、“店員さんにおまかせ”という気分になってしまうというのをよく聞きます。しかしそれではほんとうはもったいないのです。ここまでみてきたように理想のロードバイクさがしとは乗り手一人一人の夢をかたちにしてかなえていくことのはずです。だとすればその夢は一人ひとりでそれぞれ違うはずですし、それについて最終的に知っているのは当人だけなのですから、なによりもまずお客さんはロードバイクのショッピングの主人公でなくてはなりません。一方で圧倒的な知識を持つショップ店員もこの“両面作戦”において強力なパートナーになってくれるはずです。つまりロードバイクのショッピングの理想形はお客さんとショップ店員の“二人三脚”なのです。

ロードバイクのショッピングの理想形はお客さんとショップの“二人三脚”

まずはできればいくつかのショップを回って、親身になってくれて相談しやすい、相性のよいところを探しましょう。そしてそういうお店で、ある意味わがままなぐらい自分の好みを相談しましょう。お客さんの要望が具体的であるほどショップ側としてもお勧め車種が絞りやすいものです。もしも自分の好みがまだはっきりしないというときでも大丈夫です。お客さんの側さえじっくり相談する手間をいとわなければ、腕のいいショップならば乗り手自身にもまだはっきり意識できていないようなさまざまな好みを、きっと具体的にイメージさせてくれるはずです。

そうやってお客さんのほうから好き嫌いの要素、人に相談して決めるにはなじまない性質の条件をたくさん出してもらうと、今度はショップのほうからたとえば、

  • 「その仕様だと予算の限度を大きく超えてしまいます」
  • 「お客さんの体格だと軽快なこちらのモデルのほうが乗りやすいでしょう」
  • 「このバイクは装備が特殊なのでお客さんの使い方だとちょっと不便かもしれません」

などといった“危険要素の振るい落とし”の判断を提供することができるのです。お客さんが好みをおしたてて“攻め”、お店側が危険な要素を振るい落として“守る”、こういうやり方を当店では “アクセル=ブレーキ方式”と名付けて積極的に勧めています。

また、こうやってていねいに相談に乗ってもらうことがロードバイクを購入するときの価格には含まれている、そうであるべきだ、というのが自分の考えです。

最後に、ロードバイクを買おうとする人にこれから一緒に走ろうという仲間がいる場合、もう一段配慮が必要なことがあります。一つ目は機材の性能面で、上級者・経験者の仲間に入れてもらって走ろうというときは、ある程度までは仲間の機材と歩調を合わせた選択にしておかないと足並みがそろわず、うまく一緒に走りを楽しめない場合が考えられます。走る力の劣る初心者が見た目重視で一人だけ重たいバイクを選んでしまうようなケースです。二つ目はお買いものの心理面で、身近にいる人と同じブランドやモデルを購入すること(=“かぶる”こと)に抵抗を感じるという人が少なからずいます。ロードバイク選びもお買いものである以上、こうした心理的な要素は無視できません。こうしたこともバイクへの愛着に大きな影響をおよぼすので、軽視せずに考慮に入れておくといいでしょう。

<まとめ>

  • 入門ロードバイクの価格は12~15万円。総予算は最低限14万円程度を想定しよう。
  • ロードバイクは“夢の乗り物”。夢をふくらませて、自分の好みを大切にしよう。そのために専門家(ショップ店員)のアドバイスを活用しよう。

 


いかがでしたでしょうか。ロードバイク入門を考えている皆さん、ロードバイクを友人に勧めようと考えている皆さん、ご参考になりましたか。当ブログ連載・ロードバイクの【基礎】、第二章はこの記事で終わりです(第三章に続きます)。

ご自分のイメージしている自転車遊びのスタイルに合った道具=自転車をうまく見つけてくださいね!

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