シフトケーブルの疲労破断

オーバーホールのシーズンです。このたびよい写真が取れたので記事を書きました。

撚り線のうち4本が破断、ほかに数本が破断寸前のイヤな折れ曲がり方をしています。乗り手には変速の不具合も含めて自覚症状は一切ありませんでしたが、使用距離をお伺いして交換をお勧めした結果がこれでした。使用状況は下記の通り。

  • ロードバイクで約5000㎞使用、頻繁にシフトするリヤ側のケーブルです。乗り手はとても丁寧にバイクに乗られるタイプ。
  • ケーブルは高品質なシマノのオプティスリック・ステンレスケーブル。シフトレバーはややケーブルへの負担が大きいST-5700。

よくある故障「アタマ切れ」

シフトケーブルがこの位置で切れるのはよくある事象で、シマノではこれを「アタマ切れ」と名付けています。これが起こるとレバー内部で切れたケーブルが絡まって修理が面倒になることもあるため、切れる前の対応が重要です。具体的には、

  • 使用距離(約5000㎞と当店ではみています。選手だともっと短い!)によって作動不良の自覚がなくとも交換する。
  • ある程度距離を走っているうちに(数千km)変速不具合の自覚症状が起きたら一刻も早くショップで点検依頼する。(これで助かったお客さんが何人もおいでです)

この2点がおすすめです。


消耗部位5点の点検を

当店ではロードバイクのオーバーホール受託時に下記5点の「消耗部位」を確認します。車両お預かりのときに点検して対応予定を決めるのです。そうすると納期や費用が少し具体化するのでお客さんにも当店にもメリットがあります。

  • タイヤ(おおきなキズ、摩耗、ひび割れなどがあれば交換推奨。使用期間2年以上も原則として交換推奨)
  • ブレーキパッド(摩耗程度とお客さんのメンテナンス頻度の傾向、走り方スタイルなどを勘案)
  • バーテープ(走行中に切れると危険な場合があるので考慮)
  • シフトケーブル(インナーケーブルは上記参照。アウターケーシングは使用2年で交換推奨)
  • チェーン(チェッカーで測定して伸びていたら交換推奨、さびていたら交換推奨)

とくにシフトケーブルとチェーンの二点は乗り手が自分で劣化に気づくことが難しい部分なので、定期点検の意味がおおきいところです。

まとめ:2~1年にいちどの定期点検、おすすめします。