話題のスーパーケーブル「日泉ケーブル」を取り付けてみた

じわじわと業界で評判になりつつある製品です。8月20日発売予定のサイクルスポーツ誌に特集記事掲載予定とか。

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日泉ケーブルの各製品

  • ブレーキ用アウターケーブル:「ステンレスアウターケーブル(ライナー入り)平線タイプ・ブレーキ用」 2m入りパック販売(1台分)各色あり 税別1000円
  • シフト用アウターケーブル:「ステンレスアウターケーブル(ライナー入り)平線タイプ・シフト用 11S対応 Ver.3」 2m入りパック販売(1台分)色はクリアー・クリアーブラック・クリアーレッド・黒のみ 税別1700円
  • ブレーキ用インナーケーブル:「SP31 スペシャルステンレスインナーケーブル・ブレーキ用」前後セット税別2100円 ※シマノロード用、カンパロード用、MTB用あり。 ※前または後ろの1本ばら売りもあり。通称は「SP31インナー」
  • シフト用インナーケーブル:「SP31 スペシャルステンレスインナーケーブル・シフト用」2本セット税別2300円 ※シマノ用、カンパ用あり。 ※前または後ろの1本ばら売りもあり。通称は「SP31インナー」

(写真はクリアーブラック。レトロな外観。シフトアウターは幅広コイル状の構造)

製品の特性など

SP31インナーケーブル

SPはスペシャルの略、31は素線の数から来ている。

インナーケーブルの構造について、普通の製品はすべて同じ太さの素線を19本使い、3層構造になっている(中心に1本~第2層に6本~第3層(外面)に12本の合計19本構成)。SP31は太さの異なる素線を組み合わせて31本使い、4層構造になっている(中心に1本~第2層に6本~第3層に12本~第4層(外面)に12本の合計31本構成))。このうち第3層は素線同士のすきまを最小にするためにやや細い線を混ぜてあり、また寿命向上を狙って素線同士が線接触するように設計されている。第4層の素線は表面がスリック加工で削られているためやや断面積が小さい。

細い素線をたくさん使った結果、一般よりもしなやかな製品ができ作動時の機械的ロスが少ないシステムが可能となった(ブレーキや変速のタッチの向上)。また素線が細くなったことで破断強度が落ちる懸念があったが、製品を検査したところむしろ一般品よりも1割ほど破断強度が向上していることが確認された。

このような素線の構成に加えて、表面のスリック加工(摺動抵抗の軽減)、ケーブル製造時のプリテンション加工(インナーケーブル固有の初期伸びをあらかじめ取り除いておく処理)、「プラズマメッキ」コーティングなどの工夫が凝らされた結果、「タッチが良く、引きが軽くて耐久性もある」という理想のインナーケーブルが出来上がったという。

このうちプラズマメッキについては従来あったフッ素系樹脂被膜(PTFEコーティング)に比べて3倍程度の耐久性向上を得ることができたという。

「タッチが良く、引きが軽くて耐久性もある」という理想のインナーケーブル

(ケーブルの表面はステンレスよりはクロームメッキに近い光沢、スリック加工の平滑さが見てとれる、触ってみてもヌメヌメした感じ)

アウターケーブル

アウターにも工夫が凝らされている。ブレーキ用、シフト用ともに一般に普及している他社製品に比べてはるかにしなやかで、ケーブルの流れが自然にしやすい(=引きが軽くなりやすい)ほか、しなやかな同社製インナーケーブルとの馴染みが出やすく、さらなる効率向上・タッチ向上が見込めるようになっている。

11S対応を謳うVer3.シフトアウターは作動ロスの出やすいコイル状の構造でありながら、平線の幅を広くすることでギャップを減らし、しなやかさと作動精度を両立させている。

組付けてみた

  • シフトアウターについてはシマノなど他社と構造が違うため断端の平滑化(ヤスリ処理)はほぼ必須と思われた
  • アウターはシフト・ブレーキともしなやかで取り回しやすい
  • インナーがしなやかなおかげか、ブレーキインナーをST-R8000に通すときにネームプレートを外す必要がなかった
  • 組みあがってケーブルの初期伸びをとる処置をしてみると、ケーブルの動きが純正品よりもスムーズなのが感じられた。とくにブレーキケーブルはタッチが繊細になった。

今後はこの高性能がどれぐらい維持できるかを検証する段階です。また機械式ディスクブレーキの性能限界を大きく引き上げられる可能性があり、こちらも当店備品のファットバイクでぜひ試してみたいと思っています。

メーカー公式情報(別ウィンドウにて)

純正品に比べてむしろ安い場合もあり、価格を考えてみてもほぼ欠点のないチューンアップパーツ。次回整備時に是非導入をおすすめしたい

機械式ディスクブレーキのブレークスルーになるか?

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