評価が分かれるタイヤシーラント「フィニッシュライン」

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フィニッシュライン・チューブレスタイヤシーラント 120ml入り 1080円税別

鳴り物入りで市場に登場、毀誉褒貶の激しい製品ですが自分は悪くないと思います。このたびすこし多めに仕入れました。

(今回入荷分。黒い粒子が分散しているのが特徴。ロードタイヤには90ml使用)

【良いところ】

  • タイヤの中でダマにならない、湯葉状にこびりつかない=タイヤ交換などがラク
  • 水で洗い流せる=メンテナンスがラク
  • 比較的長期間干上がらない(発売の際にはメーカーは「タイヤの寿命のあいだ保ちます」と喧伝していた)
  • CO2ガスカートリッジを使用しても固まらない
  • ラテックス不使用なので低アレルギー、アンモニア不使用なのでリムを傷めない
  • 軍用車両をはじめとした他分野で実績のある「マルチシール」社との共同開発

【ダメなところ】

  • 必要量が多い。ライバルのスタンズ製品がロードバイクタイヤ1本あたり30ml程度の使用量で運用開始できるのに対し、フィニッシュラインは現在公称では90mlの使用が推奨されています(当初は60~90mlとされていた)。
  • 初期のエア漏れが止まらない、パンク修理機能が働かない、といった報告が英語のブログで大量に見つかる。→これにたいしては「使用量が少なすぎるせいではないか」といった反論が見られ、上記の推奨使用量の多さもこれらを反映したものと思われます。

(旧パッケージ。「タイヤ寿命のあいだもちます」「ロードタイヤでは60~90ml使用」の表示がある)

自分は「タイヤ寿命のあいだ干上がらない」「CO2使用OK」という宣伝文句にひかれて半年ほど使っていますがちゃんと使えています。使用条件は、多孔質で漏れが大きいヴィットリア・コルサスピードチューブレスレディタイヤ25Cに50mlほどしか入れていません。これで初期のエア漏れを止めるには少し時間が必要でしたが(最初の数時間はエアが抜けるたびに継ぎ足し加圧し、そのつどホイールをシェイクしシーラントを分散させる手順を要しました)、その後半年ほど問題なく使えています。もっともこの間パンクもしていないのでパンク修理能力がどうであったかは未検証です。

先日タイヤのなかがどうなっているか検証するためにタイヤを外してみたのですが、半乾きの泥状になったシーラントがタイヤ裏側に均等にへばりついていました。指で触ると容易に掻きとることができ、ラテックス入りの他社製シーラントのように掃除に手間がかかるようなことはありませんでした。ビード部分にはエア漏れを止める仕事をしたとみられる繊維状の塊がちらほらありましたが、こびりついてはおらずぼろ布で拭うと簡単にきれいになりました。

せっかくタイヤの気密性能が上がっている状態なのでへばりついているシーラントは掃除せず(タイヤのビード部分は掃除した。リムに残った分もテープを貼り足した関係で掃除した)、タイヤ再装着後は40mlほど注ぎ足してやったところ快調にエア保持に成功しました。


発売後に使用量の目安が激増する、干上がらない性能が思ったほどでない、などがっかりした部分もあります。しかし他社のシーラントでしばらく使用した後のメンテナンスはとても大変です。当店で推奨しているマヴィックUSTホイールセットの標準品(中身はスタンズであるとのもっぱらの噂)は、わずか30mlで運用できますし、初期のエア漏れは本当に調子よく止まりますが、その反面てきめんにこびりつきます。それにすぐ乾いてしまうので、肝心のパンク時のエア保持性能はどうなのかという懸念もあります。

はじめは自分もシーラントを大量に入れるというアイデアに反発がありました。せっかくの軽いロードホイールですから。しかし幾度か他社製シーラントを使ったホイールを掃除しているうちにフィニッシュラインの良さを感じはじめました。90mlとまではいわず60mlぐらい入れてやれば十分安全に運用できるような気がします。

それと、超低温でも運用可能だそうです(マイナス23度)。不凍液成分(プロピレングリコール)配合だからでしょうか?

ともあれ、シーラント分野ではまだまだもっと良い製品ができるはずだし、できてほしいですね!今後も研究します。

こびりつかないので掃除がラク、乾きにくい

少し多めに入れるつもりで使えばOK

 

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