お尻にやさしくアップデート。フィジークのショートサドル「アルゴ・テラ」

フィジーク アルゴ・テラ(またはテラ・アルゴ)150mm幅または160mm幅
写真はX5グレード(Sアロイレール、150mm幅だと250g、160m幅だと257g)、税別10800円。
このほかX3グレード(Kiiumレール、150mm幅だと238g、160m幅だと245g)、税別15200円もあります。

前作のアルゴ・テンポ(幅160mm)をこのところ愛用してきました。しかし、長時間のライドやパッドが薄めのパンツだとちょっとだけ快適性に不満がありました。

このアルゴ・テラはグラヴェルロード(未舗装路)のライドを念頭に快適性をアップした製品です。さっそく1時間ほどインドアで使ってみたので、そのインプレを含んで紹介します。自分はしばらくこのサドルの160mm幅を使っていくつもりになりました。

左は150mm、右は160mm幅

 

  • パッドが厚め。やや直立気味の乗車姿勢に応じて座骨結節(体育座りするときに床にあたる部分)に対応する部位のパッドが厚くなっています。パッドの硬さ自体も少しソフト。
  • サドル前部分のパッド増量。尿道部分の左右脇(恥骨下枝)を支える部分のパッドが増量され、さらに体にあたる部分の平面が増えているので、あたりが柔らかい。
  • 樹脂シェルが長い。前作より10mm長いシェルの前後の端ぎりぎりを金属レールで支えることでハンモック効果を増強、シェルのしなりで快適性をアップ。
左のアルゴテンポは全長260mmで、右のアルゴテラよりも10mm短い
  • 金属レールが長い。レールが長くなったのはシェルの前後端ぎりぎりを支えるためだが、おそらくレール自体のしなりもアップしている。また長くなったレールは前作よりも取り付け位置の自由度がアップして思い通りの位置にサドルをセットできる。
  • 「メビウスレール」構造。ふつうのサドルは左右のレールが前側で小さなループを描いて連結し、後部ではシェルに刺さるように固定されている。今回のメビウスレールはこれとは逆に、サドル後部で左右のレールが大きめのループを描いて連結している。これによってサドル後部のレールとシェルの結合部で左右へ揺れる方向にしなやかさが生まれ、ペダリングによる体の動きにサドルが追従しやすくなっている。
  • 「ウイングフレックス」構造。フィジークのおはこともいえる構造で、樹脂シェルの、左右脇の部分がペダリング動作によって柔軟にたわむようになっている。今作では異素材の一体成型で脇部分だけ柔らかい素材になっている。(初期の製品はこの部分に櫛状に切れ目を入れてこの効果を出していたが、使用劣化でシェルがこの切れ目から破断する事例もあった)。
  • 中央の縦溝穴にフタがある。未舗装路で泥ハネがあっても、サドルの穴からお尻が汚れることがない便利なデザイン。穴のフタはウィングフレックス部分と同じ柔軟素材で、シェルのしなりに変な影響が出ないようになっている。

【その他、個人の使用感】

  • かなり前上りに取り付けた。これは恥骨下枝部分の個人的形状に合わせるためだが、前上がりにしても意外にお尻が後ろにずり落ちていかない。後部が10mm長くなったことでサドル表面積がアップしたおかげ?。
  • アルゴテンポに比べるとたしかにお尻が痛くなりにくい。広狭2種ともに試してみて150サイズでもよいと思ったが、150は後部が狭いので腰を引くとサドルが内またに潜ってくる感じがあった。これに対し160では腰を引くとしっかりお尻が止まって、幅広部分に上からたっぷりと腰掛けることができる。ウィングフレックスがちゃんと効いていて、幅広でも後部両脇の当たりが柔らかい。
  • 横から見るとウェーブ形状(セライタリアのノヴァスを想起させる)をしている。前作はV字型のくぼみ形状で、その頂点を基準として座り位置を合わせていく感じだったが、今作は乗りながらより幅広く前後の着座位置を探ることができる印象。
前作アルゴテンポのV型プロファイル(輸入元サイトから引用)

全体的にいうと、快適性が高い、着座位置・取り付け調整位置の幅が広いという印象でした。

輸入元サイト(X5グレード)

当店サービス「サドルテスト・サービス」