高圧のタイヤはかえって転がりにくくなることもある

路面がガタガタになるととたんに漕ぎが重くなりスピードがおちますよね。「インピーダンス」と「ブレークポイント内圧」で理解できました!

経験的に知られていたことを説得力ある実験で明快に示したすごい記事を発見しました。

ポンプメーカーSILCA(シリカ)のブログ記事【英語ですが、超おすすめ!】

日本語で要約しました(修正しました)。

タイヤの転がり抵抗=Crr(Coefficient of rolling resistance)を平滑な金属ドラム上などで測定したとき、タイヤ内圧を上げるほどCrrが小さくなります。しかし実際の走行で得られたデータでは途中からグラフのかたちが異なり、一定の内圧以上では逆にCrrが大きくなっていたのです。

平滑な金属ドラム上などで測定したときにあらわれる転がり抵抗の大小を決める要因をこの記事ではTheoretical (steel drum) Crr(理論上の、スチールドラム上のCrr)と呼んでいます。そしてそれとはべつに路面の凸凹(など)によってもCrrは変化し、上の記事ではこの要因を「インピーダンス」と名付けています。

(「インピーダンス」の意味自体は自分には難しいのでこちらを参考にどうぞ)

タイヤの内圧がその場の状況に対して非常に低すぎるときはTheoretical (steel drum) Crrが強く影響し、内圧を上げていくと転がりやすくなっていきます。しかし特定の内圧(状況によって異なる)に達すると今度はインピーダンスが強く影響するようになり、そこから内圧を上げると逆に転がりにくくなっていくのです。

この特定の内圧を「ブレークポイント内圧」と上の記事では名付けています。その状況でもっとも軽く転がるタイヤ内圧です。

この記事の結論は・・・

  • 転がりやすいタイヤ内圧設定は複数の要素のバランスで得られる
  • 最適圧からずれた場合、少し低めのほうが高めになるよりは抵抗値が抑えられる
  • 荒い路面や柔らかい路面ではインピーダンスの影響が強くなり、そのため転がりにくさ全体は大きくなるとともに適正内圧はより低めになる
  • グラフ上しなやかなタイヤの場合だとTheoretical (steel drum) Crrのカーブ(圧が上がるほど転がりやすくなる曲線)も、インピーダンスのカーブ(圧が上がるほど転がりにくくなる曲線)も傾きが緩やかなのでタイヤ圧の設定ミスの許容範囲が広くなる=より広い内圧設定範囲で低いCrrを享受できる(Crrトータルのグラフの描く谷が浅く広くなるため)

という、いずれも経験と見事に合致するものばかりです。

この記事があまりに気に入ったので広く紹介するため日本語で要約しましたが、ぜひ元の記事でグラフを見ながら原文にあたってみてください。みじかくて平易な英語です。

※こういう情報を真っ先に知るために英語はとても役立つツールです。それに好きなことの情報収集なら少しくらい疲れる英語も苦にならないというもので、英語のレッスンにもなり「一石二鳥」です。おすすめ!

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